わすれな草の育て方(一例)
科名:ムラサキ科
原産地:ヨーロッパ
原産地の気候:夏はそれほど暑くなく乾燥気味で冬の寒さはそれほど厳しくなく温暖。
この地域原産の1年草を日本の一般平坦地でそだてる場合、秋にタネをまき、
敷きわらや軽く霜よけなどをして越冬させ翌年春に花を咲かせます。
栽培環境:日当たりと水はけの良い場所を好みます 。
耐寒性一年草
発芽適温:15~20℃前後
生育適温:5~20℃前後
利用方法:花壇、プランター
タネまき~植えつけ
植え付け場所の準備
日当たりと水はけの良い場所に、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰又は有機石灰を1㎡当たり100g程をすきこみ土とよく混和させます。1週間程前に腐葉土や完熟堆肥を1㎡あたり3kg程度と、30g~50g程度の緩効性肥料をすき込んでおく、鉢やコンテナに植え付ける場合は市販の草花用培養土を利用すると良い。
種まき
種まき時期:9月~10月秋まき、寒さの厳しい地域では春まき
種まき方法
・育苗ポットにタネ蒔き培土を詰める(市販の培養土を使うと便利)
☆ポイント 培養土は湿らせておく
(手のひらでギュっと握りしめるとある程度は固まり、
そのかたまりを指先でつつくと簡単にほろりと崩れる位の湿り気を持った状態が良い。)
ビニールポットなどに八分目位まで培養土を入れる
土の表面に指の腹で4~5か所に等間隔で窪みをつける
(わすれな草のタネ)
窪みに4~5粒ずつタネをまく
窪みの周りの土をつまみ寄せてタネが隠れる程度に土を被せます。
土とタネが密着するように、上から軽くおさえ土と馴染ませる。
タネまき当日は、霧吹きで表面を湿らせる程度とします。
翌日、水を張った容器などに入れ鉢の底から水を吸わせる(底面吸水)
発芽適温は15~20℃前後。10日後位から芽が出てくる。
発芽後は底面吸水を止め、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
※鉢土の表面が乾くまでは水やりしません。
本葉がのぞいたら根を傷めない様に土ごとフォーク等ですくって別のポットに植え替えます。
※出来るだけ根を傷つけないように注意します。
本葉4~5枚の頃、15~25cm間隔で植え付けます。鉢植えは、5~6号鉢(直径15~16cm鉢)に1株程度を目安とします。
※植え付けの際、根鉢をくずさないように注意します。
植えつけは早めに終わらせ、寒さが来る前に根を十分に張らせ、丈夫な株に育てます。
植え付け後の管理
水やり
地植えの場合は根付いてからの水やりは基本的には必要ありませんが、極端に乾燥する様でしたら適宜水やりします。
プランターなどで育てる場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。
越冬
寒さには比較的強い方ですが、霜よけ、敷きわらなどがあればよりよい。
開花
秋まきの場合翌年3月~6月
早春まきの場合8月~9月
追肥
花が咲き始めたら、定期的に追肥すると良い。