野菜と花 商品別 育て方情報

園芸用語解説

○厚蒔き

・タネを密に蒔くこと、主に元々発芽が難しい細かいタネを播くときに用いるテクニック。

・ただし、芽が出た後に早めの間引きを行わないと茎や葉が込み合って育つので風通しが

悪くなり病虫害を受けやすくなる。

○育苗

・種まきや、挿し木などで植え付けが出来る状態にまで苗を育てること。温度管理・潅水管理など集約的に出来る。

○一年草

・種を蒔いて一年のうちに花が咲いて、実をつけ、枯れる。

・一般的には春蒔き一年草(サルビア・ペチュニア・コスモスなど)と秋蒔き一年草(パンジー・デージー・スイートピーなど)がある。

○液体肥料

・液体の状態で施す肥料のこと、即効性は高いが持続性はない。

・購入したボトルのまま施せるタイプ・希釈するタイプなどがある為、ラベルをよく読み施用方法を間違えないようにする。

・固形の肥料と違い、与え過ぎた場合には取り除くことがかなり難しいため注意。

○F1品種

・遺伝子の異なる両親の間に出来た雑種一代目のこと、一般的に性質が強く生育揃いが良い。

・F1種からタネ採りをして、そのタネを播いてできる野菜の形質はバラバラになる。

・類義=一代交配 , ○○(メーカー名)交配 など

○置き肥

・肥料を土の中に混ぜ込まないで、土の上に置く肥料の施し方。

・肥あたりなどの症状が出てきた場合はすぐに取り除ける。

○化成肥料

・無機物を化学合成して作られる肥料。

・有機質肥料では得にくい成分の量と組み合わせを人工的に作ることが出来る。

○株間

・株と株の間隔のこと。

・商品の裏書に栽培する野菜ごとに適切な株間の間隔が記載してあります。

・適切な株間を取らないと風通しが悪くなり、病虫害も発生しやすくなります。

○緩効性肥料

・施した肥料の成分が少しずつ溶け出して、ゆっくりと長時間にわたって効くように

作られた固形の肥料のこと。

・土に混ぜ込むタイプや株元に置くタイプなどがある。

○完熟堆肥

・落ち葉・動物の糞などを醗酵させて作る土壌改良の資材。

・メジャーなもので牛糞堆肥・豚糞堆肥、また地域により馬糞堆肥の方が一般的な地域もあります。

・未熟な堆肥は値段的には安いが扱いが大変なため、余程の慣れがない場合は完熟堆肥を使う方が無難。

○潅水(かんすい)

・いわゆる水やり、植物に水を与えること。

・冠水と混同しないように注意

・類義=給水・散水など

○寒冷紗(かんれいしゃ)

・綿、科学繊維などで網状に編んだ布状の被服資材のひとつ、目の粗さや色の違いで遮光率が異なる。

・一般的には日よけ用として使用するが、防風・防寒、水分の蒸散抑制などの目的で使用することも出来る。

○好光性種子(こうこうせいしゅし)

・植物の中には、覆土が厚いと発芽しにくい性質ものがあります、このような種子を『好光性種子』または『光発芽種子』といいます。

・例:キャベツ・シソ・レタス など

○直播(じかまき)

・育苗せず、圃場やプランターなどに直接種を蒔くこと。

・ダイコン・ニンジン・ハクサイ・オクラなどは直播が適する。

○遮光(しゃこう)

・直射日光を寒冷紗などで遮ること。

・酷暑期の熱害対策などに用いる。

・半日陰栽培が望ましい作物にも使用する。

○周年栽培

・一年を通して季節の移り変わりに限らず一つの品目を継続的に栽培すること。

○蒸散

・植物の体内にある水分を、主として葉から水蒸気として体の外に出すこと。

○すじ蒔き

・直線状に種を蒔くこと。

・かぶや菜類など小さな種にて主に行う。

・類義=線播き・条播き など

○促成栽培(そくせいさいばい)

・主に寒い時期から加温や保温などをして、自然の状態より早く収穫する栽培方法。

○速効性肥料

・施すとすぐに吸収されるタイプの肥料。多くのものは、効き目が早い代わりに効果が持続しない。

○遅効性肥料

・施してから植物が吸収するまでに、時間がかかり、その後、ゆっくりと長く効果が持続する肥料。

・有機質肥料などもこちらに分類される。

○直根類

・根がまっすぐに伸びる性質を持つ野菜。

・根を傷つけると成長が停滞してしまうため、育苗などは極力避けた方がよい。

○追肥

・植物の生育中に施す肥料のこと。

・一般的に速効性の肥料を使用する。

○つるぼけ

・葉や茎、つるばかりが生い茂り、花つきや食用部位(実やイモなど)の生育がにぶること。

・肥料が多すぎる、日照が悪いなどが発生要因として多い。

○摘心

・枝や茎の先端部を摘むこと。

・枝分かれを促す時などに行う作業。

・類語=ピンチ・芯摘み など

○点蒔き

・一定の間隔で一カ所に数粒の種を蒔く方法。

○トウ立ち

・花茎が伸びて花が咲くこと。

・とう立ちするとほうれん草やタマネギ・大根など食用部位の品質が落ちてしまう野菜は多くある。

・一方、菜の花や紅菜苔などトウ立ちしたものを利用する野菜もある。

○徒長

・日光不足や高温、窒素肥料が多すぎた事などが原因で、通常よりも茎や枝が長く伸びること。

・軟弱な株になり、病虫害などにより正常な生育が望めない場合が多い。

○ばら蒔き

・土の表面全体にパラパラと種を蒔く方法。

・主にはプランターや育苗箱にて行われる。

○半日陰

・直射日光を受けず、かといってまったくの日陰というわけでもない、木漏れ日を受けるような状態を指す。

・寒冷紗等を用いて状況を作り出すこともできる。

○肥料あたり

・濃い肥料を施したときに起こりやすく、主に根に障害が発生しひどいときには株ごと枯れてしまう。

・類義=肥料負け・肥料障害

○肥料の3要素

・植物の生育に必要な栄養素のうち最も多く必要とされる、N(窒素)-P(リン)-K(カリ)のこと。

○肥料の5要素

・前項3要素+Mg(マグネシウム)・Ca(カルシウム)の5つを言い、植物にとって多く必要な肥料成分。

○肥料の微量要素

・前項5要素の他に、微量だが不可欠な養分。

・Fe(鉄)・Ma(マンガン)・B(ホウ素)・Zn(亜鉛)・Cu(銅)・Mo(モリブデン)

Cl(塩素)・S(硫黄)を指す。

○覆土

・タネまきしたときにタネの上にかぶせる土の事。

・覆土が厚すぎると発芽の妨げになる場合もある。

○保肥力

・土が持っている肥料成分を保持する能力のこと、肥持ちが良いとも言う。

・一般的には、土が有機物を豊富に含み団粒構造になっていると、保肥力が高まる。

○間引き

・密生している箇所の苗を適度に取り除き株と株の間隔を広げる、生育の悪い株を取り除く作業。

・間引くことで日当たりや風通しをよくして作物を健全に育てる。

○マルチ(マルチング)

・地温の調節や土の乾燥を抑える、雑草抑制目的で土の表面に、ワラやバーク、ピートモスなどを敷きつめること。

・黒などの色付のビニールシート等も使用されている。

○元肥

・作物を作付けする前に施しておく肥料の事。

○有機質肥料

・動植物を原料に作られた肥料の事。油粕・鶏糞・骨粉・魚粉 など。

○連作

・同じ科名の作物を、同じ場所で続けて作る事。