ミニサラダ人参の育て方(1例)
セリ科
発芽適温15~25℃
生育適温15~25℃
プランター栽培も可能
注意点
・発芽までは適湿を保つ。
・初期生育が遅い為、雑草に負けないようにこまめに除草。
♠プランター栽培
プランター栽培(例)
準備するもの
・15cm以上の深さがあるプランターなど栽培容器
(ここでは内寸巾25cm×奥行11cm×深さ9cm 容量 約2.5リットルのミニプランター・6号プラ鉢を使用しています。)
・用土(市販の培養土を利用すると便利。)
・土入れ
・ジョウロ、霧吹き
土を詰める
ポイント 培養土は湿らせておく
(手のひらでギュっと握りしめるとある程度は固まり、
そのかたまりを指先でつつくと簡単にほろりと崩れる位の湿り気を持った状態の培養土が良い。)
栽培容器の縁から2cm位あけて用土を詰める
タネをまく
ミニサラダ人参のタネ
指先で0.5cmほどの凹みを4~5cm間隔でつける。
それぞれの凹みにタネを4~5粒まく。
まき溝の周りの土をつまみ寄せてタネがやっと隠れるくらい極薄く土をかける。
ポイント タネと土を密着させるように手や木片などで押さえつける
タネまき後は霧吹きで土の表面を湿らせる。
タネまきの翌日ジョウロでたっぷり水をやる。
好適環境で管理した場合タネまき後7日位から芽が出てきます。
ポイント 水の与えすぎは厳禁。
水を与えすぎると、タネが腐って発芽しなかったり、
せっかく発芽しても根腐れを起こしてしまいます。水やりは土の表面が乾いたら行う。
間引き
子葉が展開したら、1ヶ所3~4本に間引く
本葉1~2枚の頃 1か所2~3本残して間引く
間引きの後、株元に土寄せをしておく。
本葉4~5枚の頃1か所1本に間引く。
追肥・土寄せ
2回目と3回目の間引きの後、
化成肥料8-8-8を1~2g程度施し土寄せを行う。
(培養土1リットルに対して化成肥料 約1gが目安)
※液体肥料を使用する場合は、1週間に1回程度の頻度で水やりをかねて施すと良い。
根が太ってくる頃になると根の肩の部分が土から出てきます。
放置しておくと緑色に変色してきます。
土を加えて根が土に隠れる様にしてやると綺麗な人参に仕上がります。
収穫
栽培適期ではタネまきから65日前後から、地上付近の根の直径が1.5cm位に育ったものから順次収穫。
直播露地栽培
畑の準備
タネまきの2週間以上前に1㎡当たり100~150gほどの苦土石灰を全面に散布して耕して土と混和させます。
苦土石灰の代わりにカキ殻石灰(有機質石灰)150~200gを使用してもよいでしょう。
(効果が穏やかで多少多めに施してしまっても作物への影響が少ない。)
植え付けの1週間位前までに、牛糞、バーク等の完熟堆肥を2~3kg、
完熟たい肥を1㎡あたり2~3kg、
チッソ・リン酸・カリの各成分をそれぞれ8~10%含む化成肥料を
1㎡あたり100g程度全面に施して30cm程の深さでよく耕す。
幅60cm程の畝を作ります。
目標とするウネ幅で、目印となる紐を張り、紐の両側からクワなどで土を寄せ上げる。
※水はけの悪い畑はウネを高くする。
表面を平らにならす
タネまき
たねまきの前日、ウネにたっぷりと水をかけて土を湿らせておきます。
支柱用の棒などを利用して条間30cm位で、深さ5mmくらいのまき溝をつける。
タネが重ならない程度に少し多めにまきつけます。
まき溝の両側の土をつまむような要領でタネがやっと隠れるくらい極薄く土を被せる。
(土を厚くかぶせすぎると発芽が悪くなります。)
タネと土が密着するように手のひらでたたいて鎮圧します。
(土とタネが密着する事により土に含まれる水分がタネに移行し易くなり発芽が促されます。)
タネが流れてしまわないように注意しながら水をたっぷりかけます。
発芽まで土が乾き過ぎないように注意し適宜水やりします。
乾燥を防ぐ目的と、雨などによるタネの流失を防ぐ目的でうねを
敷ワラや不織布で覆って置くのも一つの方法です。(発芽したらただちに取り除きます)
好適条件でタネまきから8日後位から芽が出始める。
にんじんは初期の生育が比較的遅い為、草に負けないようにこまめに雑草を取り除きます。
間引き
本葉2~3枚の頃1~2cm間隔に間引く。
本葉5〜6枚のころ最終間引き。3〜5cm間隔に間引きます
間引き菜はやわらかくておいしいので、かき揚げや汁の実などに利用できます。
間引き後は、根元に土寄せをします。
追肥
最終間引き以降、2週間に1回程、化成肥料8-8-8を1㎡あたり20~30g程度追肥します。
また週に1回、水やりを兼ねて規定倍に薄めた液体肥料を施してもよいでしょう。
収穫
栽培適期ではタネまきから65日前後から
地上付近の根の直径が1.5cm位に育ったものから順次収穫。