落花生の栽培(1例)

 

マメ科

発芽地温25~30

生育適温15~30

 

注意点

・連作は避けましょう。(マメ科作物を栽培した後、3~4年は他の作物を栽培して下さい。)

・湿害に弱いので、排水の良い場所を選ぶ

・完熟たい肥や土づくり資材による土づくりを行う。

・酸性土壌が苦手な為、石灰分を補っておきます。

・発芽には高温が必要です、タネまきは十分暖かくなってから行う。

・発芽直後と収穫時期は鳥に食べられやすい為、鳥除けをしておきます。

・窒素肥料分は少なめに施します。

・開花期に過乾燥にならないように水管理をします。

 

畑の準備

タネまきの2週間以上前に1㎡当たり100~200gの苦土石灰を全面に散布して耕して土と混和させます。

苦土石灰の代わりにカキ殻石灰(有機質石灰)を使用してもよいでしょう。(効果が穏やかで多少多めに施してしまっても作物への影響が少ない。)


 

タネまきの1週間位前に完熟たい肥を1㎡あたり約1kg~2kg、化成肥料(8-8-8)または(10-10-10)を1㎡あたり50g~100g施してよく耕し、約60~70cm幅の畝を作ります。

※窒素肥料分が多すぎると実着きが悪くなる事があります施肥量に注意して下さい。

※化成肥料(8-8-8)または(10-10-10)とは、チッソ・リン酸・カリの各成分をそれぞれ8%ずつまたは10%ずつ含む化成肥料のことです。

 

ウネ幅に、目印となる紐を張り、紐の両側からクワなどで土を寄せ上げる。

※水はけの悪い圃場はウネを高くする。


 

表面を平らにならす


 

必要なら目的に応じてマルチフィルムを張る。


※マルチフィルムは必ずしも必要はありませんが、利用することにより、雑草の防止、土壌水分の保持、雨水の跳ね上がり防止による病気感染の予防などの効果が期待できます。マルチフィルムを張る時は土が十分湿った状態の時が良い。(出来れば雨が降った翌日)

 

※農業用マルチフィルムの主な種類と効果 :目的によって使い分けます。

・透明マルチ:地温確保効果は最も高いが雑草抑制効果はない。

・黒色マルチ:地温確保、雑草抑制。

・シルバーストライプ黒色マルチ:地温確保、アブラムシやアザミウマなど害虫の飛来抑制

・シルバーマルチ:地温上昇を抑制、アブラムシやアザミウマなど害虫の飛来抑制

・白黒マルチ:地温上昇を抑制、雑草抑制

・有孔マルチ:あらかじめ植え穴があいているマルチフィルム(条数や植穴の間隔、穴の大きさなど様々な規格のものがあり栽培する野菜の種類によって使い分ける。)

 

タネまき

※発芽には高温が必要です、タネまきは十分暖かくなってから行う。温度不足と過湿の状態が続くと発芽不良となります。

たねまきの前日、ウネにたっぷりと水をかけて土を湿らせておきます。

約30cm間隔で、1ケ所2~3粒タネが重ならないようにまく


 

人差し指の第一関節くらいまでタネを押し込む(2~3cm程の深さ)


 

まわりの土をつまみ寄せて土をかぶせたら土とタネが密着するように上からかるく押さえつけます。


 


土が湿った状態なら直後の水やりは行わないようにして下さい。過湿状態になるとタネが腐ってしまい発芽不良の原因となりますので注意して下さい。

タネまきから2週間位は鳥害に注意します。

 

タネまき後7~10日で発芽


 

鳥害を避けるため本葉2枚~3枚の頃まで、防鳥糸などを張っておく。


 

ポットまきでは本葉2~3枚の頃畑に植え付けます。

 

追肥

開花始まりの頃、葉色が薄い、生育の悪い時は追肥します。化成肥料(8-8-8)を1㎡あたり20~30g程度施し(生育旺盛なら追肥の必要はありません。)土寄せを行ないます。この時期に土が乾燥している様なら水やりを行います。(水不足の場合は着花不良や、実の肥大不良の原因となります。)但し、過湿にならないように注意して下さい。


 

落花生は花がしぼむと花の付け根の部分(子房柄といいます)がグググーット伸びて地中に入り、先端がふくらんで莢になっていきます。マルチフィルムを張ってあってもフィルムを突き破って伸びて行きますが収量は少なくなります。


 

より沢山収穫する為にはマルチフィルムを取り除き、土寄せを行います。


 

収穫が近づくと地中にできてきた豆を狙って鳥がやってくることがあります。この時期からも防鳥糸などを張っておくと良い。


 

防鳥対策を怠った為に、食害を受けて、踏み荒らされた状態


 

周辺には殻だけが残されている・・・・・・


 

収穫

下葉が黄色くなり始めたら試し掘りを行います。

殻の網目がハッキリ出ていないうちはまだ少し早いですが、この時期に収穫したものは莢ごと塩茹でして柔らかい実を楽しむ事が出来ます。


 

 

葉の黄化がさらに進んで来たら再び試し掘りを行い80%くらいの莢に網目がハッキリと出ていればスコップなどで株ごと掘り起こし収穫します。

土がついたまま株ごと逆さにして天日干しを数日間行い莢がカラカラ鳴る様になるまで自然乾燥します。

乾燥中は防鳥糸などを張って鳥の食害を防ぎます