白毛えだまめの育て方(一例)
マメ科
発芽地温25~30℃
生育適温15~25℃
注意点
・連作は避けましょう。
・タネは、水につけないでまきます。
・地温が低い時期にタネをまき、その後に水をやりすぎるとタネが腐り、発芽しません。種まきは十分温かくなってから行います。
・種まき後から葉が展開する頃までは鳥に食べられやすい為、鳥除けをしておきます。
・肥料を多くやり過ぎると、茎葉ばかりが繁って莢の付き、実の入りが悪くなります。特に窒素肥料のやり過ぎには注意しましょう。
・開花期から子実肥大時は過乾燥にならないように水管理をします。
・開花時からカメムシの被害が出やすい為、防虫ネットなどをかけて予防すると良い。
畑の準備
タネまきの2週間以上前に1㎡当たり100g程の苦土石灰を全面に散布して耕して土と混和させます。
苦土石灰の代わりにカキ殻石灰(有機質石灰)を使用してもよいでしょう。
(効果が穏やかで多少多めに施してしまっても作物への影響が少ない。)
タネまきの1週間位前に完熟たい肥を1㎡あたり約1kg~2kg、
チッソ・リン酸・カリの各成分をそれぞれ8~10%含む化成肥料を1㎡あたり50g~100g
施してよく耕し、約60cm幅の畝を作ります。
エダマメの発芽適温は25~30℃です。タネまきは地温が15℃以上になってからにします。
地温が十分ではない時期のタネまきは、マルチフィルムで畝全体にマルチをする方が発芽は良くそろいます。
マルチフィルムは、地温を確保するばかりではなく、雑草の防止、土壌水分の保持などの効果もあります。
ポリマルチフィルムを張る時は土が十分湿った状態の時が良い。(出来れば雨が降った翌日)
窒素肥料分が多すぎると実着きが悪くなる事があります施肥量に注意して下さい。
※農業用マルチフィルムの主な種類と効果 :目的によって使い分けます。
・透明マルチ:地温確保効果は最も高いが雑草抑制効果はない。
・黒色マルチ:地温確保、雑草抑制。
・シルバーストライプ黒色マルチ:地温確保、アブラムシやアザミウマなど害虫の飛来抑制
・シルバーマルチ:地温上昇を抑制、アブラムシやアザミウマなど害虫の飛来抑制
・白黒マルチ:地温上昇を抑制、雑草抑制
・有孔マルチ:あらかじめ植え穴があいているマルチフィルム(条数や植穴の間隔、穴の大きさなど様々な規格のものがあり栽培する野菜の種類によって使い分ける事が出来る。)
タネまき
たねまきの前日、ウネにたっぷりと水をかけて土を湿らせておきます。
20~25cm間隔で、1ケ所3~4粒、2cm程の間隔でタネを置く
人差し指の第一関節くらいまでタネを押し込む(2cm程の深さ)
ふちの土をつまみ寄せて土をかぶせる
土とタネが密着するように上からかるく押さえつけます。
土が湿った状態なら種まき直後の水やりは行わないようにして下さい。
過湿状態になるとタネが腐ってしまい発芽不良の原因となりますので注意して下さい。
タネまきから2~3週間位は鳥害に注意します。鳥の食害を防ぐために防鳥テグスを張っておくと効果的。
好適条件でタネまき後4~7日で発芽
間引き・植え付け
初生葉が開いた頃から本葉2枚くらいまでに、生育の良い株を1~2本残し、その他の株は根元からハサミで切り取り間引きます。
土寄せ
間引き後と本葉6~7枚の頃の2回、除草を兼ねて根元に土寄せを行うとよい。
土寄せは増収効果が期待でき、倒伏防止としても有効。
※1回目は子葉の下まで、2回目は子葉が埋まるくらいしっかり土を寄せる。
追肥
一般的にエダマメは追肥の必要はありませんが、開花始まりの頃、葉が黄化したり生育の悪い時は追肥します。
化成肥料(8-8-8)を1㎡あたり20~30g程度施し(生育旺盛なら追肥の必要はありません。)土寄せを行ないます。
この時期から子実肥大の時期は土が乾燥している様なら水やりを行い適湿を保つようにます。
(水不足の場合は着花不良や、実の肥大不良の原因となります。)
また、この時期にカメムシの被害にも注意しましょう。
カメムシは、肥大し始めたサヤについて実の汁を吸ってしまいます。
カメムシの被害は、実が太らない。食味が著しく低下する。など
数種類のカメムシが加害します。防虫ネットや薬剤などを適切に使って防除しましょう。
収穫
莢のふくらみが目立ち始めたら莢を指でつまんでみます。
実がぷちっと飛び出して来る位の状態の時が収穫期です。
基本的には株ごと収穫しますが栽培株数が少ない場合などは、ふくらんだ莢から順次摘み取っても良いでしょう。
長い期間収穫を楽しむために、1週間~10日程度の間をあけて、まき日をずらして順次タネをまくのもよいでしょう。
エダマメは収穫後、時間がたつほど風味が低下します。とれたてのエダマメを味わう事が出来るのも家庭菜園の楽しみの一つと言えます。
鉢栽培
大きめの鉢やプランターで栽培する事も出来ます。鉢やプランターで栽培する場合には、市販の培養土を利用すると良いでしょう。