矮性スイートピーの育て方
別名: ジャコウレンリソウ ・ジャコウエンドウ
科名:マメ科
原産地:イタリア シチリア島(シシリー島)
原産地の気候:夏は日差しが強く乾燥する、冬は温暖。降水量は夏少なく、冬に増えるが年間降水量は比較的少ない。 この地域原産の植物は日本の高温多湿の夏は苦手なため、秋にタネをまき翌年の春開花させるものが多い。(高冷地では春まき)
栽培環境:
連作を嫌う
日当たりと水はけのよい場所を好む。酸性土壌を嫌う。
弱耐寒性一年草
寒さには比較的強いが、厳寒期は霜に直接当たらないように霜除けを行います。日本の夏の高温多湿は苦手。
発芽適温:15~20℃前後
生育適温:15~20℃前後
利用方法:花壇、コンテナ、切り花
タネまき~植えつけ
スイートピーは弱酸性土壌を好む為、地植えの場合は、タネまき又は、苗を植え付ける2週間ほど前までに、1㎡あたり100g程度の苦土石灰をまき、土とよく混ぜておきます。その1週間位後に腐葉土や完熟堆肥と、1㎡あたり50g程度の緩効性肥料をまいて土とよく混ぜておきます。鉢やコンテナに植え付ける場合は市販の草花用培養土を利用すると良い。
種まき方法
花壇などに直接タネをまく、直まきと、一旦ポリポットなどにまいて育苗しある程度育った苗を花壇などに植え付ける方法があります。どちらの方法でも、タネまきの方法は同じです。
スイートピーは直根性(太い根が下に伸びる性質)なので植え替えが苦手。その為、理想的には直まきの方が適していますが、ポット育苗は厳寒期の温度管理を比較的楽に行える利点があります。
育苗ポットにタネ蒔き培土を詰める(市販の培養土を使うと便利)
☆ぽいんと 培養土は湿らせておく
(手のひらでギュっと握りしめるとある程度は固まり、そのかたまりを指先でつつくと簡単にほろりと崩れる位の湿り気を持った状態が良い。)
育苗ポットの八分目位まで培養土を入れる
土の表面に指で2~3か所、深さ1~2cm程のまき穴を作る(人差し指の第一関節位の深さ)
まき穴に1粒ずつタネをまく
まき穴のフチの土をつまみ寄せるような要領で、土をかぶる
土とタネが密着するように、手のひらなどで上から軽くおさえつける
タネまき当日は、霧吹きで表面を濡らす程度とし、日陰に置く。
翌日ジョウロなどでやさしく水やりします。(水のやり過ぎによる過湿に注意)
発芽適温は20℃前後。10日前後で発芽してくる
発芽後は日当たりと風通しよい場所で育てます。
※この商品はいろいろな花色のタネが混ざって入っています。
花の色によって発芽や初期生育に差が生ずることがあり、生育の早いもの、生育が旺盛なものを選んで育てると花の色がかたよってしまう場合がある為、間引きは行いません。
ポットに根が回ったら鉢や庭に植え付ける(寒い地方で秋にまいた場合、ビニールハウス内か、建物の南側など日当たりがよくて風当たりが弱い場所で不織布をべたがけにするなどの防寒対策をして管理し、翌春に植え付ける)
花壇など地植えでは20cm程の間隔。9~10号位の鉢では育苗ポット1鉢を目安に植え付けます。
※スイートピーは移植を嫌う為、植え付ける際には出来るだけ根鉢を崩さないように注意します。
冬期間は水のやり過ぎに注意します。
暖かくなってつるが伸び始めたら、支柱を立て誘引する。
開花中の管理
・咲き終わった花の花がら摘みを小まめに行います。
・追肥は窒素分よりもリン酸分を多く含む液体肥料を定期的に施すとよい。