品種や道具の選び方
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家庭菜園を始めてみたいが何を作ったらいいか迷う
「二十日大根」「ベビーリーフ」「小松菜など小型でも収穫できる菜類」「スプラウト」などから入ることをおススメします。
「必要面積」「土・畑づくり」「必要資材」「発芽」「管理」「収穫までの日数」などで作り易さが分かれます
始めて栽培される方にお勧めするのは「プランターで出来る」=「市販の培養土で出来る」「収穫が早く出来る」「収穫まで手間がかからない」「1週間くらいで芽が出る」などの条件で品種を選ぶとお子様とも一緒に楽しめます。
ある程度経験を積んでから「土づくりに注意が必要」「畑づくりに技術が必要」「発芽に日数がかかる」「管理に手間や技術が必要」などの品種に挑戦した方が手がかかる点が大変ではなく楽しみとして受け止めらる様になります。
※畑ではそれほど難しくないがプランターなどで栽培すると管理が大変になる野菜もあります。
始めて栽培するものとして「栽培期間が長いもの」「広い畑が必要なもの」「成長するにつれ資材費がかかってしまうもの」などを選ぶと最初のうちはやる気に満ちていても、収穫までモチベーションを保つのは中々大変、そのためつい手を抜いてしまい失敗してしまうケースが多く、結果として家庭菜園がつまらなくなってしまいます。 -
プランターの選び方が分からない
初めての場合は、水を含んだ土が入っていても持ち運べるサイズ,排水穴が付いているもの,排水すのこが同梱されているもの,プラスチック製の物、を選ぶと栽培や管理、また収穫などもやりやすくなります
この場所で、と思ってプランターを設置しても「真夏は向かいの建物の反射光で熱くなってしまう」「木が生い茂ってくると日陰になってしまう」「風だまりになってしまう」「死角になっており猫やカラスにいたずらされやすい」などやってみないと気づけなかった不便が明らかになり置き場所を移動したくなることがあります。
その場合、大きいプランターをでは、水を含む前の設置の時などは動かせても栽培を始めて土が水を含んでしまうと移動させようと思ってもビクともしなくなってしまいます
ご自宅の周りでプランターの理想的な場所を見つけるまでは土が水を含んでいても持ち運べるサイズをおススメします
ホームセンターなどでプランターを買うと大抵、排水穴(プランター下部の穴)が付いていますが購入前に排水穴が付いているか必ず確認し付いているものを選びます
排水すのこが同梱されていると土の流失や根の蒸れを防げるので便利ですが、ついていないものは鉢底石を敷くなどで代用が利きますので排水すのこにこだわる必要はありません。
素焼きや金属製のプランターは丈夫で長持ちしそうに思えますが、比較的高価でプランター自体の重量も重めです。
最初の内は安価で軽いプラスチック製プランターにすることをおススメします -
用意したらよい道具などはあるか
最初から様々な道具を買い揃える必要はありません
畑の場合はクワとジョウロ、プランターの場合は移植ゴテとジョウロがあれば大抵のものが出来ます
ホームセンターなどに道具を買いに行くと様々なものがあり迷ってしまいます
最初から道具を買い込んでしまうと「気が付いたら全く使わずしまい込んでいた」という事もあります。
やっているうちに「こんな道具があったら便利だな」と思い、探してみると大抵の道具は農業の先人によって具現化し商品化されています。
また、商品を購入するのも手段ではありますが、空き缶や廃材などで道具をDIYするというのも家庭菜園の楽しみの一つです。世界に一つだけの自分の畑に合わせたオリジナルの道具を作るとより家庭菜園が楽しくなってきます。
水やり
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水やりを沢山したのに芽が出てこない
播く予定の場所やプランターにタネ蒔き前日にしっかりと水を与え次の日にタネ蒔きをするのがコツです、タネまき後は土の表面が乾いたら水やりをします。水やりを毎日の習慣にする必要はありません。
水やりを沢山やるとそれだけ真心を込めて世話をした気持ちになります。
しかし、水をやり過ぎるとかえって植物に悪影響を与えてしまう事があります。
発芽には温度・水それと酸素が必要になります。
水が余りにも多いとタネが溺れて酸素不足になってしまうので注意します。
基本的な考えとして土の表面が乾いてからたっぷり与えるようにします。 -
水やりを毎日しっかりやっているのに植物に元気がない
土の状態を見て水やりをするようにします
根が健全に育つためには新鮮な酸素と水が必要です。
土がビシャビシャの様な状態だと土中に酸素が不足するだけでなく、細菌が増殖しやすくなり植物の根が侵されるなどの害が出ます
更に常に湿っている状態だと根を伸ばさなくても水がある為、植物の根の伸びが悪くなり生育も悪くなります
畑の場合は基本的には土中の水分と雨で十分ですので頻繁な水やりは控えます
プランターの場合は表面が乾いてから行う、与えるときは底から水が染み出るまでたっぷり与えます
消毒や肥料について
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消毒はやりたくないけど虫が付いたりするのも嫌
物理的に防御するか自然由来の成分の防虫剤を使うという選択になります
物理的防御とは具体的に防虫ネットなどでタネ蒔きから植物全体をスッポリと覆ってしまう事などを指します
ただし、隙間が少しでもあるとそこから虫が入り込みかえって虫を囲い込んで植物を危険に晒してまうので注意します
自然由来の消毒とは植物に含まれる忌避成分で作られた消毒です、市販されている代表的なものとしてヒノキ・ハーブ・除虫菊・トウガラシ・マリーゴールドなどが原料の物があります
ラベルに記載されている使い方を守ればお子様やペットが畑に一緒にいても使用できる商品もありますのでラベルや注意書きをよく読んで選ばれると良いでしょう。
もちろんどちらも併用すればより効果は増します -
肥料を購入しようとパッケージを見たら数字が色々書いてあるけど何が良いか
この数字は野菜に必要なチッソ・燐酸・カリの成分比を表しています
初めての場合は数字が小さい=成分比率が低いものを使用するのが良いです
また、数値の割合が大体一緒のものを選らぶといろんな野菜に使えます
肥料には3つの数字「8-8-8」や「26-12-4」などが記載されています、この数字は植物に最も必要である3大栄養素「N:窒素」「P:燐酸」「K:カリ」の順番で数字は全体量に対する%を表します、すべてのメーカーでこの表記の順番や表し方は共通です。
この数字が大きい=配合成分比が高いものは、効果が高い事は勿論ですが反面、植物に肥料分を与え過ぎてしまう事があり極端な場合は植物に悪影響が出てしまう事があります。
適切に与えないと葉が萎れてしまったり、大根であれば根が空洞になるなど様々な植物で悪影響が起きます。
配合成分比が高いものを最初から選ぶと細かい加減が難しいため、配合成分比が低いものを植物の様子を見ながら与えて、さじ加減を覚えることが大切です。
最初の内は固体の肥料であっても、液体であっても3つの成分比が同じであり数値が低い「8-8-8」か「10-10-10」と記載されている肥料をおススメします、全般の野菜に使え肥料の加減を覚えるのに適しています -
プランターで肥料を使いたいが液体や固体があるがどちらが良いか
最初に選ぶ肥料は固体で大粒の「置き肥」がおすすめ
液体の肥料を選ぶ場合はワンポイントテクニックで補う
液体でも固体の場合も最初の内は8-8-8や10-10-10など成分比率が低く、3要素が大体同じものを選びます
固体の肥料は極小粒から大粒まで様々なサイズがあります、極小粒であれば土に混ぜるなど使用方法が記載されていますが最初に選ぶ肥料は大粒の「置き肥」と記載されている肥料をおススメ致します
肥料をやり過ぎると植物に悪栄養になることがあるのですが、大粒の置き肥であれば取り除くだけで肥料による悪影響を抑制することができます。小さい粒のものを選んでしまうと気づいた時には既に溶けてしまっていたり、形が残存していたとしても取り除く事が困難です。
液体の場合は大きく分けてラベルに記載された濃度に希釈するタイプと、既に適切な希釈がされているのでボトルのまま与えることが出来るタイプがあります。
初めての場合はボトルのまま与えるタイプを選びそうになってしまいますが、液体の肥料は与えてしまうともう取り返しが付きません、そのリスクを軽減するために工夫します。
例えばラベルに「1000倍/1週間1度」とある場合は[2000倍に薄めて1週間に2度]与えるようにします。
小分けにして与えることにより、1週間終わった時点で与えた肥料の成分量は同じでも、一気に与えるのと比較し植物の様子を見ながら与えられるため悪影響の発生確率は小分けにして与えた方が当然低くなります。
また、薄く与えていれば肥料による悪影響が出たとしても一気に与えた場合と比較し症状は抑えられます。
ボトルのまま与えるタイプで合っても同量の水で割って小分けに与えるなどすれば同様の考え方となります。
1000倍,2000倍に薄めると言われると難しく構えてしまい、拒否感を覚える方もおられる思いますが例えば2ℓのペットボトルを用意いただければ1ml液体肥料を入れてそこに水を入れれば2000倍希釈の完成です。
専門の道具や器具を用意しなくても100円ショップや身の回りのモノで簡単に代用できますので是非挑戦してください。
その他よくある質問
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F1とか交配種というのは何か
異なる形質を持つ品種を掛け合わせ、より優良な形質を持った品種を作り出したものです
単純な例として「形は悪いが肉質が良い大根」と「形は綺麗だけど肉質が悪い大根」を掛け合わせ両者の性質の良いとこどりの「形は綺麗で肉質が良い大根」を産み出したとするとこの品種がF1や交配種と呼ばれる大根になります。
F1品種は傾向として「形が良く・病気に強く・生育が揃いやすい」という傾向があります。
二十日大根などの初心者向けの野菜作りに慣れてきて他の野菜を作る候補を考えた時に入れても良いかもしれません。 -
暖地・中間地・高冷地…自分の畑がどこに属するか分からない
1年間の平均気温で大体の見当を付けます
寒地・寒冷地:年平均13℃以下⇔中間地・温暖地⇔暖地:年平均16℃以上
あくまで目安ですのでご近所の畑を参考にするのが一番です
気象庁のHPでアメダスにより集積したデータを公開していますのでそこで1年間の平均気温など調べることができます。
各商品の裏書にはタネ蒔き時期が記載されているのでそれを参考にタネ蒔きをしましょう。
ただ、一番良いのは近所で畑をやっている方にお話を聞いたり畑を見て参考にさせて頂くのが一番確実です。
いつ蒔いたか、いつ芽が出たかなど記録しておくと来年以降の参考にできますのでおススメします